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Docter's Ideal Supply Co.,Ltd. > 製品案内 > Aneurysm Clip Products > 2. 日本初の世界唯一の純チタンクリップ

脳動脈瘤クリップを純チタン素材でつくる強い信念


現在販売されている脳動脈瘤クリップは、コバルトクロム合金素材のものと 6A4Vチタン合金素材のもの そして、純チタン素材のものが有ります。
純チタン素材の脳動脈瘤クリップは、世界で唯一DIS社の純チタンクリップだけです。

DIS社が純チタン素材で脳動脈瘤クリップを製作するのは、生体親和性、安全性の高い素材であることから、患者さんにとって一番安全な素材であるからなのです。
6A4Vチタン合金素材を形成する4%のバナジュームが発癌性の疑いが持たれている為、歯科用インプラント材料、整形外科用インプラント材料からは、バナジュームに変わり、クロム、モリブデンなどを用いたチタン合金素材に切り替え体内留置材料の製作を行っております。
DIS社では、1999年に純チタン素材の脳動脈瘤クリップの開発に成功して、米国の脳神経外科学会(AANSとCNS)に出展し、純チタン素材で脳動脈瘤クリップが作れることを証明しました。
DIS社は、1998年の設立時より、岩手医科大学教授小川彰先生(現学長)のお力添えを頂きながら製品の研究、開発を行っております。

世界初 高純度の純チタン素材で作った脳動脈瘤クリップは、当時、富士脳障害研究所病院副院長を勤め、現在もDIS社の社外取締役である瀬川弘先生の考案した瀬川式脳動脈瘤クリップです。
斬新なデザインは、世界の医師方にミッキーマウスを連想させ、「ミッキー」と呼ばれ親しみを持たれるほどのユニークなデザインと、機能性を備えたオリジナルの脳動脈瘤クリップで有ったことから、1999年に米国のオフィシャルマガジン ジャーナルオブニューロサージェリーに論文掲載されました。
純チタン製 瀬川式脳動脈瘤クリップは、米国のAANS CNSへ出展する度、一目見ようと世界中の脳神経外科医方が、DISブースに訪れるほどの製品で有りDIS社のシンボルであることに、間違えありません。

純チタン製脳動脈瘤クリッップが完成し、アメリカでお披露目した時の瀬川弘先生から頂いた感謝の言葉は、「私は、純チタンでこのクリップを作ることは、無理だと思っていた。自分の知り合いの専門家達と話しても、絶対無理と言われていたからだった。私自身も、素材の研究から始める渡邊の姿を見ていて無理だと思っていたが、お前は有言実行し実現してくれた。
自分の価値観が変わり、専門家って一体何だと言う気がしているよ。
沢山の言葉で語ることで信用を得ようとする者達は何処にでもいるが、有言実行し成し遂げ形にして示したお前への信頼は本物だよ。夢を叶えてくれて本当に感謝している。」と 言われました。

この瀬川先生の言葉は、研究開発を知っている人であるからこそ言える言葉でありました。

岩手医科大学脳神経外科教授小川彰先生(現学長)にも、大学の行う研究開発のお手伝いをさせて頂きました際、「形にして成果を示してくれた事に本当に感謝している」と言われました。

研究開発を知り尽くした科学者であるからこそ言える重い言葉であると共に、社会への実用的な研究のお手伝いをさせて頂けたことが、光栄なことでした。

医師として、科学者として、経営者として尊敬する小川先生から頂いた言葉はDIS社にとっての勲章でした。

お二人の先生方から頂きました感謝の言葉は、研究開発する者にとって、苦労が喜びに変わる瞬間でした。

他社でも脳動脈瘤クリップを純チタン素材で作る研究を始めましたが、スプリング性能の弱い素材である為、形状形成による反発力の応用だけでは、脳動脈瘤クリップの機能を果たさない為、従来の脳動脈瘤クリップの製法で製作できる素材である、6A4Vチタン合金を採用して製造しているのです。

6A4Vチタン合金素材であれば、MRI画像診断装置の撮影に於いても、アーチファクトは1.5T まで対応する為、診療への妨げがない優れた素材性能です。

しかし、そもそも生体用材料として開発された合金では無い6A4Vチタン合金には、金属アレルギーを起こす心配や、アルミニウムの溶質、バナジューム原料の持つ疑惑、不純物に紛れる鉄成分の多さによる疑問は、体内留置された患者さんに残り続けることになります。

脳動脈瘤クリップは、小さい製品である為、整形外科用インプラントの様に、人体に対する製品の体積割合ほど大きくはありませんが、歯科の歯根インプラントより製品体積は大きいです。

歯科では、インプラント素材に6A4Vチタン合金素材の使用を止めて、安全性を求めた素材である歯科用純チタン素材を開発して使用しています。

DIS社の拘りは、DIS社設立以前の1996年から、純チタン素材で脳動脈瘤クリップは作れるかの研究から始まり、「作れないから、作る為の合金がある」との専門家の意見を覆すDIS社の代表取締役である渡邊の研究に始まり、DIS社設立(1998年)と同時に、金属加工会社の社長はじめ、技術者方々から研究に賛同頂き、協力のもと、素材の塑性変化データを多く集め、高純度の純チタン素材を、高強度に仕上げ、高機能な性質のある純チタン製スプリングワイヤーを開発し、純チタン脳動脈瘤クリップの製品化に光を照らし、形状の形成加工方法の研究を始める事ができる迄に至りました。


誰も加工したことの無い素材で有るため、裁断、切削、曲げ、形成する加工の方法、機械、刃物に至る全てが、研究の対象でしたので、加工方法に関わる全てのデータを一つ一つ積み上げて行き、いつできるか誰も分からない実験を積み上げた地道な研究の成果により、純チタン脳動脈瘤クリップの開発に成功したのでした。

現在では、13年のデータの積み上げの結果、この純チタン素材を知り尽くし、最も良い脳動脈瘤クリップの製法を構築してそのノウハウが製品の形に表現されております。

製品も、純チタン素材であることの製品安全性、機能性に加え、手術者の使い易さなど、操作性を追求した製品へと進化を遂げており、脳動脈瘤クリップの種類も一般的に使うモデルから、拘りのモデルまで合わせ、230種類にも上るバリエーションを揃えております。

術者の手となり脳動脈瘤クリップの操作を手伝うクリップ鉗子も、八戸赤十字病院脳神経外科部長 紺野広先生のお言葉で、「クリップ鉗子に脳動脈瘤クリップを装着する際、難易度があると、年齢と共にマクロ下での細かいことが苦手になるので、クリップ鉗子を扱い易くすること」とご指導頂き、クリップ鉗子の見直しを図り、紺野先生のご協力で、装着やリムーブの扱いを勘弁化させ、操作性能を向上させ進化を遂げた19種類のクリップ鉗子を整えました。

DIS社の脳動脈瘤クリップは、留置する患者さんに取って最も安全な製品作りを望み考え出した結果の製品であり、現在では世界唯一の純チタン素材で仕上げた脳動脈瘤クリップとして存在しております。

しかしDIS社は、この画期的な製品の大量生産、大量販売を目的としておらず、世界に向けたメッセージ製品としてのシンボルと考えております為、販売は日本のみ、且つ限定した医療施設への販売を行い、一つ一つの脳動脈瘤クリップの行方を追跡しております。

遥か昔の日産スカイラインGTRの開発コンセプトの様な位置づけです。

DIS社は、この製品の販売数量、売上など経営的な企業発想を省みず、最も安全な素材を用いて、高度な技術を結集し、一番確実な生産方法を用いて最高の品質の製品を供給し、技術の優れた医師方にご使用頂くことで、最高の手術結果を出し、患者さんの幸せに役立つ製品としての信念を持って生産致しております。

故に、ご採用頂きました医療施設側にも、製品のご使用方法、管理を厳しく行って頂くお手間を取らせておりますが、製品をオリジナルコンディションのまま ご使用頂くことは、想定される余計なリスクを減らし、最高の手術結果を出して頂きたい為であり、製品への思い入れを持ち、責任を持って販売しているDIS社の理念からお願いしていることであります。

高純度、高強度、高機能純チタンスプリングワイヤーを独自に開発し、10年以上の歳月を積み上げ構築した知識と技術を用い、脳動脈瘤クリップ一つ一つを手作り生産で行い、全数、全工程検査を実施しながら、日本の患者さんの為のみに、日々生産を行っております。

日本を愛する日本の会社、DIS社が製造する製品全て、素材から生産に至る全てが国産である為、生粋の100%純国産製品のみとなっております。

独自の研究 独自の分析 独自の調査 独自の開発 独自の観点から提案し、学術的データを整えて、オンリーワン製品の開発と生産を行い医療現場へ供給しています。

DIS社は、研究開発型の医療器械製造販売メーカーとして、強い信念を持ち仕事をしております。

常に本質を熟知し真実を伝えきる誠実な姿勢、人の病と向かい合う仕事である本質は、存在主張を拒み己の存在意義を常に問い、陰で支える謙虚な姿勢、研究開発者としてのプライドを持ち、常に知識を高め、知識を応用して、開発に役立てる努力の姿勢を信念としています。